MDS押出機
特許を取得したGneuss社の新しいMDS押出機は、様々なリサイクル用途に使用されます。MDSは押出機の特徴として、スクリュー外径とバレル径の変更、およびエネルギー投入と脱揮の間の新しいタイプの相互作用があげられます。堅牢な設計により、MDSは特にリサイクル用途に適しています。PET、PA、PLAだけでなく、特にHDPEやLDPEのようなポリオレフィンを処理する際にも、高効率の脱揮により優れた品質を実現します。
特に高分子ポリマーでは、低速度で穏やかに処理することが重要です。これは、多軸スクリュー径によって見事に解決され、最適な脱揮結果を得ることができます。
MDS押出機の設計
MDS押出機(Multi Dimensional System)の基本コンセプトは、脱揮ゾーンに入る前の非常に短い時間で溶融物を可塑化し、真空領域での脱揮効果を高めることです。これは、計量ゾーンのスクリュー径を広げ、その直後に同様にスクリュー径を広げた長く深いカットの脱揮ゾーンを設けることで達成される。
その結果、エネルギー投入と脱揮の最適な組み合わせにより、穏やかな溶融処理で高効率の脱揮性能が得られる。このようにして充填された材料は、突然脱揮されるため、高い性能を発揮することができます。極めて頑丈で柔軟な単軸スクリュー設計により、このシステムはPP、PET、PS、PA、HDPE、LDPEなどのポリマーの高品質リサイクルに最適です。
MDS Extruder | Throughput rate | ||
PET | 35 – 2.000 kg/h | ||
PP + PE | 25 – 1.600 kg/h | ||
PA | 28 – 1.900 kg/h | ||
PS | 39 – 1.500 kg/h |
MDS押出機の利点
- 極めて頑丈な設計
- 柔軟な設計
- 幅広い材料での使用が可能
- 高い脱揮性能
- 緩やかな処理
- 卓越した品質基準
技術オプション
- LSP前のポリエステルのIV値を最適化する予備脱揮処理
- 多くのポリマー、特にポリオレフィンのリサイクル中の臭気除去